2010年11月4日
独立行政法人情報処理推進機構
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)セキュリティセンターは、2010年10月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめました。
URL: http://www.ipa.go.jp/security/txt/2010/11outline.html
2010年9月、Adobe Readerの脆弱性が公表され、10月にその脆弱性を解消するための修正プログラムが提供されました。9月上旬、この脆弱性を悪用する攻撃が発生しているという情報がIT系のウェブニュースで報道されました。IPAにもこの脆弱性を悪用してパソコンにウイルスを感染させる悪意のあるPDFファイルが、メールの添付ファイルとして届きました。
このように、PDFのようなドキュメントファイルであっても、ウイルスが潜んでいる可能性があります。PDFファイルなら安全ということはありませんので、取り扱いには十分注意してください。今月の呼びかけでは、この新たなウイルスの概要や挙動について示すとともに、改めて利用者側の基本的な対策を説明しています。
内容は(1)9月に公表されたAdobe Readerの脆弱性について、(2)IPAで解析したウイルスの概要、(3)対策、(4)ゼロデイ攻撃への対策、で構成しています。詳細は添付資料をご参照ください。
10月のウイルスの検出数※1 は、約3.4万個と、9月の約3.4万個から同水準での推移となりました。また、10月の届出件数※2 は、996件となり、9月の1,082件から7.9%の減少となりました。
※1 検出数 : 届出にあたり届出者から寄せられたウイルスの発見数(個数)
※2 届出件数 : 同じ届出者から寄せられた届出の内、同一発見日で同一種類のウイルスの検出が複数ある場合は、1日何個検出されても届出1件としてカウントしたもの。
・10月は、寄せられたウイルス検出数約3.4万個を集約した結果、996件の届出件数となっています。
検出数の1位は、W32/Netskyで約2.4万個、2位はW32/Mydoomで約5千個、3位はW32/Waledacで約2千個でした。
2010年10月の不正プログラムの検知状況は、9月のMALSCRIPTやFAKEAVのように急増した事例はありませんでした。
このような不正プログラムはメールの添付ファイルとして配布されるケースが多く、そのメールの配信にはボット※3に感染したパソコンが悪用されることがあります。
※3 ボットとは、コンピュータウイルス等と同様な方法でコンピュータに感染し、そのコンピュータをネットワークを通じて、外部から操ることを目的として作成されたプログラムです。
10月の届出件数は14件であり、そのうち何らかの被害のあったものは8件でした。
不正アクセスに関連した相談件数は40件(うち3件は届出件数としてもカウント)であり、そのうち何らかの被害のあった件数は15件でした。

被害届出の内訳は、侵入5件、アドレス詐称1件、なりすまし2件でした。
「侵入」の被害は、ウェブページが改ざんされていたものが3件、外部サイトを攻撃するツールを埋め込まれて踏み台として悪用されていたものが1件、などでした。侵入の原因は、脆弱なパスワード設定が2件、ウェブアプリケーションの脆弱性を突かれたものが1件、OSの脆弱性を突かれたものが1件、でした(他は原因不明)。
10月のウイルス・不正アクセス関連相談総件数は1,813件でした。そのうち『ワンクリック請求』に関する相談が603件(9月:820件)、『セキュリティ対策ソフトの押し売り』行為に関する相談が13件(9月:13件)、Winnyに関連する相談が7件(9月:3件)、「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」に関する相談が1件(9月:2件)、などでした。
*合計件数には、「不正アクセスの届出および相談の受付状況」における『相談(d)計』件数を内数として含みます。
Tel: 03-5978-7527 Fax: 03-5978-7518 E-mail:![]()
Tel: 03-5978-7503 Fax:03-5978-7510 E-mail:![]()