2010年5月31日
独立行政法人 情報処理推進機構
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:西垣 浩司)オープンソフトウェア・センターは、主要なオープンソースソフトウェア(OSS)1ライセンス2の概要や意義、利用動向およびOSSライセンスを巡る係争について調査を実施して報告書にまとめ、オープンソース情報データベース「OSS iPedia3(オーエスエス アイペディア)」から公開しました。
URL: http://ossipedia.ipa.go.jp/doc/203
1.報告書の概要
本報告書は、(1)ライセンスの概要、(2)ライセンス戦略、(3)係争事例 の3つの観点からOSSライセンスについて調査分析した結果をまとめたものです。
| (1) ライセンスの概要 | |
GPLを除く主要OSSライセンス16種類について、そのライセンス内容、ライセンスの特徴、普及状況等を調査し、比較検討・整理・分析を行いました。 |
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| (2) ライセンス戦略 | |
携帯端末向けのOSである Android、 Symbian、ブラウザとして広く普及しているFireFoxなどの主要なOSS 23種類について、OSS開発者がどのような意図でそのライセンスを選定したのか等のライセンス戦略について、開発者へのヒアリングを含め、調査を行いました。 |
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| (3) 係争事例 | |
OSSライセンス違反(各OSSライセンスで定められた規定を遵守せずに、そのライセンスが適用されるOSSを利用している等の事例)が係争に発展した事例について、米国、欧州の主要な例をとりあげ、係争の経緯、決着内容、主な争点・ポイント等をまとめました。 |
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2.本報告書の普及について
広く活用されることを目指し、本報告書は「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示-非営利-改変禁止 2.1」6の条件のもとで公開します。クレジットを表示し、営利目的でなく、内容を改変しない限り、無償でダウンロードし、複製、頒布、公衆送信(送信可能化を含む)することができます。
プレスリリースの全文は以下のPDFをご覧ください。
プレスリリース全文(229KB)![]()
1 |
オープンソースソフトウェア(OSS): ソースコードが無償で公開され、誰でもその改変と再配布が自由に行えるソフトウェアのこと。 |
2 |
OSSライセンス: ソースコードの添付または入手可能性の保証を絶対条件として、ソフトウェアの配布や利用の許諾を行うライセンス(利用許諾契約)のこと。商用利用を認めるか否か、開発者名や商標の表示を条件とするか否か、改変したソースコードの配布を認めるか否かなどにより、さまざまな種類のOSSライセンスが存在している。 |
3 |
OSS iPedia(オーエスエスアイペディア): IPA オープンソフトウェア・センターが構築・運営するオープンソース情報データベースです。( http://ossipedia.ipa.go.jp/ ) |
4 |
GPL(GNU General Public License): Free Software Foundation(Richard M. Stallman氏が設立した非営利団体)が策定したOSSのライセンスの一つ。Linux等で広く用いられている。ソースコードの公開義務、派生ソフトへのライセンスの波及が特徴。条文の作成には、SFLCのEben Moglen教授があたった。 |
5 |
GPL v3逐条解説書: http://ossipedia.ipa.go.jp/doc/187/ |
6 |
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示-非営利-改変禁止 2.1(Creative Commons License Attribution Non-Commercial No Derivatives 2.1): http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.1/jp/ |
Tel: 03-5978-7503 Fax:03-5978-7510 E-mail:![]()