2010年1月29日
独立行政法人 情報処理推進機構
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:西垣浩司)は、中小及び地域の情報サービス企業の競争力強化のためにIT人材育成強化ワークショップを実施し、実施概要と参加企業の事例を「2009年度上期IT人材育成強化ワークショップ実施報告書(事例集)」としてまとめ2010年1月29日よりIPAのWebサイト上で公開しました。
URL:http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/activity/activity2.html#20100129
IPAでは人材育成事業の1つとして、「ITスキル標準を利用した中小企業におけるIT人材育成強化」を目的に「IT人材育成強化ワークショップ」(以下、ワークショップ)を2008年度から実施しています。「IT人材白書2009」によれば、ITスキル標準を利用している、または利用を検討している情報サービス企業は、大企業で約90%ですが、企業規模が小さくなると利用率が下がる傾向にあり、企業規模31名以上100名以下では34%に留まっています(図1)。
中小IT企業にITスキル標準の浸透が進まない主な理由の一つとして、導入手順が理解しづらいことが考えられ、IPAは、主に中小IT企業を対象としたワークショップを実施し、その成果を公開することにより、他の中小IT企業の人材育成に対する参照モデルを提供することとしました。
今回、全国を対象としてワークショップ実施運営者を一般競争入札し、新潟地区において参加企業4社によるワークショップを実施しました。ワークショップの参加企業は、次の3つのポイント@自社の経営目標の再認識、A経営目標の実現に最適なIT人材の把握、B自社のITスキルと人員の現状差異の理解、を習得することができました。詳細は参加企業4社の事例として「2009年度上期IT人材育成強化ワークショップ実施報告書(事例集)」に掲載しています。
<図1:ITスキル標準の利用状況(従業員規模別)> 出典:IT人材白書2009
| ◆2009年度上期ワークショップ実施概要 | |
| −期間: | 4カ月(2009年7月-10月) |
| −内容: | オリエンテーション1回、講義・演習6回、現状把握作業 |
| −参加企業: | 新潟県の情報サービス企業4社 |
| −行程: | 全6ステップ(@要求分析、A活動領域分析、B機能分析、Cスキルセット構築、D人材モデル策定、E現状把握) |
| ◆ワークショップの特色 | |
| − | 今回のワークショップは、IPAが2008年度に実施した「中小企業におけるIT人材育成強化事業」の実証実験において検証した「IT人材育成プロセスの基本形」を基に行いました。 「人材育成プロセス(8ステップ)」(図2参照)の中から、人材モデルの構築部分に特化した第1ステップから第6ステップを実施しました。 |
| − | 参加企業は自社の企業戦略や事業計画にもとづき、独自のIT人材育成のしくみを構築できる。 |
| − | 参加企業が相互に競争意識を持ち、目標達成に向けて継続してモチベーションを維持できる。 |
| − | 参加企業を少数に絞り、実施運営側と密着して作業を効率よく実施できる。 |
<図2:人材育成プロセスにおけるワークショップの位置づけ>
| ◆ワークショップ実施による効果 | |
| − | 経営目標を認識し、社員とそれぞれの有するスキルを最適な状態にすることが、競争力強化のために重要な要素だという気づきが生まれた。 |
| − | 社員のスキルの現状と経営目標達成のために必要なスキルとの差異を認識した。 |
| − | その結果、経営改善の糸口を見出すことができた。 |
◆IT人材育成強化ワークショップ実施報告書(事例集)は以下のURLからダウンロードできます。
URL:http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/activity/activity2.html#20100129
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