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プレス発表 「第8回北東アジアOSS推進フォーラム」を開催

2009年10月21日

独立行政法人 情報処理推進機構

IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:西垣 浩司)および日本OSS推進フォーラム(代表幹事:日本電気株式会社 代表取締役 執行役員社長 矢野 薫)は、「第8回北東アジアOSS推進フォーラム」を、2009年10月19日(月)〜20日(火)にANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区)において開催しました。日本・中国・韓国の産業界、研究機関、大学、政府関係者等より200名を超える参加がありました。次回フォーラムは、2010年に韓国で開催することが合意されました。

 北東アジアOSS推進フォーラムは、2004年以来、日本OSS推進フォーラム、中国OSS推進連盟及び韓国OSS推進フォーラムが協調し、各国におけるOSSの普及・発展に向けた活動を行っています。今回は、昨年中国無錫市で開催された会合に続く第8回会合であり、各国の産・官関係者からの講演、ワーキンググループ(WG)1の活動報告、各国で選ばれたOSS貢献者の共同表彰等が行われました。

IPA Northeast Asia OSS Promotion Forum The 8th

 今回の会合では、日中韓のフォーラム参加者が各WGから報告された成果と今後の計画に関する議論結果に基づき、次の点を確認しました。

    • これまでの、日中韓の協調によるOSSの普及促進に向けた取り組みは、多くの実りある成果を達成してきていること。
    • 情報社会におけるOSSの役割はますます拡大しており、北東アジアOSS推進フォーラムの従来の活動を強化すると共に、先進領域に対する取り組みを推進すべきであること。
    • 第9回北東アジアOSS推進フォーラムは、2010年に韓国で開催すること。

3つのWGから報告された主な活動成果と今後の計画は、以下のとおりです:

1.WG1:技術開発・評価

  • Linuxサーバ向けのリソース管理ツール群であるOpenDRIM2008suite2を2009年3月にリリースし、その一部をUbuntu3に提供した。Ubuntuの次期バージョンで正式にサポートされる予定である。
  • Linuxカーネルのバージョン間での互換性をテストするツールCrackerjackの最新版 v3.0を2009年10月にリリースした。同時に、テスト結果の情報を公開するサイトをオープンし4、Autotestプロジェクト5のサイトと相互リンクを実現した。またLinuxのテストに関する中心的国際コミュニティであるLTP(Linux Test Project)6にテスト関数のソースコードを提供した。
  • 日中韓のクラウド技術に関連した情報交換をするためクラウドタスクフォースをWG1の下に新設した。
  • WG1の活動は、世界のコミュニティから重要な貢献として認められつつあり、今後もこうした世界のコミュニティとの連携をより一層強化していくことを確認した。

2.WG2:人材育成

  • WG2 は、2009年2月、北京で“2nd Human Resource Development (HRD) Symposium(第2回人材育成シンポジウム)”を開催した。7月には"Northeast Asia (NEA) HRD Model Curriculum Draft1.0(北東アジア人材育成モデルカリキュラム第1版)"を公開した。現在同カリキュラムの改善を継続しており、年内に第2版を公開する予定である。
  • 次回韓国で開催予定の第9回北東アジアOSS推進フォーラムに併設し、“OSSトレーニングセッション”を開催することに合意した。
  • モデルカリキュラムの議論のなかで作られた“OSS スキルセット”をベースとし、日中韓が協調してOSS人材の認定を行うことにつき、継続して議論することを確認した。

3.WG3:標準化・認証研究

  • WG3は第1期プロジェクトの成果として、「多言語文字入力モジュール用インターフェース」の仕様書、WWWの非互換問題について状況と原因を調査した「ウェブデータ相互運用性問題に関する合同調査レポート」、同問題点の解決法に関する提案書を2008年に公開し、これらプロジェクトを終了した。
  • WG3の次期プロジェクトを検討するための「次期プロジェクト検討タスクフォース」の設立に合意した。
  • 2009年に、「次期プロジェクト検討タスクフォース」を3回開催した。数件の次期プロジェクト候補が議論されているが、最終決定までにはさらなる議論が必要である。

 本会合に引き続き10月21日(水)に、IPAは日本OSS推進フォーラム及びリナックス・ファウンデーションと連携し、第1回 Japan Linux Symposium を共同開催します 。第8回北東アジアOSS推進フォーラムへの中国、韓国からの参加者の多くが引き続きこの会議に参加し、国際的交流が深まることを期待しています。


議長声明、プレスリリースの全文は以下のPDFをご覧ください。



1 北東アジアOSS推進フォーラムには、(1)「WG1:技術開発・評価」(2)「WG2:人材育成」、(3)「WG3:標準化・認証研究」の3つのワーキンググループ(WG)が設置され、各WGにおいて専門的な議論が行われています。
2 OpenDRIM(Dsitributed Information Resource Management)2008 suite : Linuxサーバ向けのリソース管理ツール群。ディスクやCPUの利用状況等を監視する。
3 Linuxディストリビューションの1つで利用者が急速に増加している。
4 10月14日よりIPAのサイトにて公開中。
プレスリリース:http://www.ipa.go.jp/about/press/20091014.html
5 Linuxカーネルを信頼性・性能の観点で自動テストを実行するプロジェクト。http://autotest.kernel.org/
6 Linuxカーネルの信頼性テストツールを開発しているプロジェクト。http://ltp.sourceforge.net/
7 同会議開催のプレスリリース:http://www.ipa.go.jp/about/press/20090629.html

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