2006年度 オープンソースソフトウェアの性能・信頼性評価結果をOSS情報データベース「OSS iPedia」で公開

2007年2月7日
独立行政法人 情報処理推進機構
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独立行政法人情報処理推進機構(略称:IPA、理事長:藤原武平太)は、オープンソースソフトウェア(OSS)の性能・信頼性評価を実施し、その成果をOSS情報データベース「OSS iPedia」(オーエスエス アイペディア)で公開しました。 |
IPAは、日本OSS推進フォーラム(代表幹事:桑原洋(株式会社日立製作所 特別顧問)と連携し、OSSの性能及び信頼性に関する評価をテーマとしたプロジェクトを2004年度から実施しています。昨年度までの成果は2006年5月から「OSS iPedia」で公開しており、2007年1月までの9ヶ月で約300万アクセスを記録するなど、OSS関係のベンダ、SIer、エンドユーザ及び開発コミュニティから多大な注目を集めています。
今年度のプロジェクト「OSSテストツール2007」は、OSSをエンタープライズ分野のサーバとして活用する場合に必要なノウハウを提供することにより、国内でのOSSの普及、拡大を目指すものです。今般、本プロジェクトの成果として、性能・信頼性評価結果をまとめ、約130件におよぶ性能・信頼性評価データと考察データを「OSS iPedia」から公開しました。
性能・信頼性評価の結果の概要は以下の通りです。
1. OSSのDBMS (DataBase Management System)性能・信頼性評価
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これまで、PostgreSQL8.1では、CPUの増設により8CPUまでは性能が向上することが確認されていましたが、最新版8.2では、16CPUまで性能が向上することが示されました。これにより、インテルの最新版マルチコアプロセッサを利用することで、CPU増設による性能向上のメリットを最大限に生かせることがわかりました。また、同様に評価時点での最新版MySQL5.0.32では、4CPUまでの性能向上を確認しました(従来は2CPUまで)。 |
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その他、100GB程度の容量でのWebショッピングサイトを模したベンチマーク(DBT-1)により、大規模なデータを扱う際も、パラメータ設定やSQLレベルの調整(チューニング)を施せば、OSSのDBMSが十分活用できることが分かりました。 |
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この結果により、OSSのDBMSについて、性能の面では商用製品と比較しても遜色ない領域に進歩してきており、信頼性や運用の要件を検討することで、企業システムでも十分に適用可能になっていることが示されました。 |
2.OSSのアプリケーションサーバの性能・信頼性評価
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JBossについて、8台構成での性能評価を実施し、セッション複製機能を使った場合でも、台数に応じた性能向上が図れることがわかりました。また、これまで実施してきたTomcatやJBossに加え、最近注目されているGeronimoについても評価を実施しました。 |
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さらに、JBossを適用したシステムでの障害解析、ログ解析を容易にするため、JBoss Profilerの拡張ツールを開発しました。これにより、実運用でも7〜30%程度の負荷増で、JBoss内でのログを取得して解析することが可能となり、企業システムでのJBoss利用の加速が期待されます。 |
なお、本プロジェクトはIPAの統括のもと、下記の9社によって実施しました。(五十音順)
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SRA OSS, Inc.日本支社、NTTデータ先端技術(株)、住商情報システム(株)、 日本ヒューレット・パッカード(株)、(株)野村総合研究所、(株)日立システムアンドサービス、 (株)日立製作所、ミラクル・リナックス(株)、ユニアデックス(株) |
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IPAは、このような基盤技術の開発・公開が、OSSの普及促進に大きく寄与すると考え、より活用しやすいかたちを目指しながら、今後とも様々な活動を通じて、OSSを安心して活用するための基盤づくりを目指していきます。
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(※)本文中に記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の登録商標、もしくは商標です。
■結果の詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://ossipedia.ipa.go.jp/capacity/index.php
■詳細については以下のPDFファイルをご参照ください。
ニュースリリース全文
(PDFファイル、25KB)


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