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学校へのデスクトップLinux(リナックス)PC導入実証実験を開始
〜 「学校教育現場におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての実証実験」採択プロジェクト決定 〜

2004年11月 2日
独立行政法人 情報処理推進機構
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独立行政法人 情報処理推進機構(略称:IPA、理事長:藤原 武平太)では、オープンソースソフトウェアを活用したデスクトップ環境の、学校教育現場における実用を目的とした実証実験を公募し、この度、2件の採択が決定しました。ひとつは、株式会社三菱総合研究所を代表とする企業グループで、小中学校8校に合計275台のデスクトップLinux PCを導入し、1,000名以上の児童生徒が授業で利用する実証実験です。もうひとつは、株式会社アルファシステムズで、高校・大学を中心とする8校にCD起動のLinuxによるIT教育システムを導入し、約800名の生徒学生が授業で利用し、その有効性を検証します。これらの実証実験で得られた知見やソフトウェアなどの成果は広く公開し、誰もが利用できるようにします。
オープンソースソフトウェアの業務への適用は、サーバ用途に関しては評価を得て順調に普及が進んでいます。一方、デスクトップ用途ではまだまだ進んでいないのが現状です。その理由として、これまで日本語入力の不便さやインストールの面倒さなどの使い勝手の問題、ビジネスアプリケーションの不足、サポートや保守の体制が不十分などが挙げられていました。
こうした問題のうち技術的な側面については、オフィスソフトの充実や日本語入力の改善等が進んでおり、IPAでも「オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業」でオープンソースソフトウェアの充実を図ってきました。
その中で、デスクトップ用途でのオープンソースソフトウェアには、技術的な側面だけでは不十分であり、システムの導入、維持・管理、利用サポートというような運用面での総費用の低減、ノウハウの蓄積、サポート要員の教育等の問題解決が重要であることが明らかになってきました。
こうした問題の解決には具体的な応用事例を示し、実際に一定規模のオープンソースデスクトップを導入、運用し、そのサポート手法の開発やサポート体制のモデルを示すことが有用であると考えられます。今回の実証実験の公募では、導入の進めやすさと成果の波及効果を考慮し、学校を実証実験の場として選びました。
今回、実証実験の場が初等中等教育の現場を対象とするものと高等教育を対象とするものと対照的であり、教員による多数のPCの運用負荷の軽減策もそれぞれ特徴がある、2件のプロジェクトを採択しました。
こうした事例を積み重ね、その利用や運用に関するノウハウを広く共有することは、PCベンダやシステムインテグレータのサポートビジネスへの参入を促し、教育機関のみならず公共機関、一般企業さらには家庭へのオープンソースデスクトップの普及に寄与するものと期待しています。

■ 詳細については以下のPDFファイル、または関連Webページをご参照ください。
ニュースリリース全文
(PDFファイル、53KB)
2004年度「学校教育現場におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての実証実験」公募結果
http://www.ipa.go.jp//software/open/2004/stc/edukekka.html


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