今日のIT社会を将来にわたって発展させていくためには、優秀な人材の発掘と育成が極めて重要な課題です。IPAでは、次世代のIT社会を担う優れた人材を早い段階から積極的に発掘・育成するために、社会に向けたメッセージ性の高い事業を展開しています。
IPAでは、IT分野で新しい市場創出ができるような、独創性を持つ突出した人材を発掘・育成する「未踏IT人材発掘・育成事業」を行っています。公募を通じて選出された人材「クリエータ」を、優れた能力と実績を持つ指導者(プロジェクトマネージャー)のもとで発掘・育成するプロジェクトです。この事業により、特に優秀な人材と認定された「スーパークリエータ」は現在までに延べ238名が誕生し、新しいITの世界を拓く人材としてグローバルに幅広く活躍しています。

IPAでは、22歳以下で一定のIT知識と技能を持った若者を対象に、年1回、第一線で活躍されている方々を講師に招いて無償で開催する合宿形式の研修を主催しています。キャンプを開催する目的は、高度IT人材の早期発掘・育成としていますが、同時に参加者にとっても、最新の技術動向についての実践的な知識を学び、各自の将来を考える絶好の機会となる集中講座です。また、同じ目的を持つ仲間と一緒に学ぶことで交流が生まれ、新たなコミュニティや人的ネットワークが形成される効果も期待できます。 また、IPA では民間企業や関連団体によって設立された「セキュリティ・キャンプ実施協議会」との密接な連携により、 若い高度IT人材の発掘・育成を行うための裾野拡大や、企業との交流の場の提供などに取り組んでいます。
ソフトウェア産業は、地域経済発展の牽引役の一つとして期待されています。IPAでは、都道府県や政令指定都市の指定を受けて情報関連人材の育成に取り組む「新事業支援機関」(IPAが出資した全国14か所の「地域ソフトウェアセンター」を含む)と連携して、地域でのIT人材の育成や中小企業のIT化支援に力を入れています。
IPAでは、ソースコードが公開されているソフトウェアを活用できるIT技術者の育成に向けて、学習体系の整理やモデルカリキュラムの作成などを行っています。このモデルカリキュラムは、日中韓による人材育成の共同検討にも活用されています。