情報処理技術者試験は、国内で最大級の国家試験であり、個人が持つITに関する幅広い知識や技能を総合的に測る国家試験として、高い信頼を得ています。また、3つのスキル標準は、情報処理技術者試験と組み合わせて、IT分野の人材育成のために利用する基準です。IPAはこれらの提供を通じて、日本のIT人材の育成を支えています。

IPAでは、情報処理技術者試験の実施運営やスキル標準の普及の促進を通じて、個人の知識・技能の向上を支え、IT人材の育成に貢献しています。
情報処理技術者試験は、応募者数が年間57万人を超える最大規模の国家試験として、幅広い方々に利用さ
れており、1969年の創設以来1,680万人以上が応募、約200万人の合格者を生んできました※。この試験は、IT人材の客観的な評価尺度として、個人にとっては学習やスキルアップの目標に、また企業や学校にとっては採用や教育の目安になっています。
入門レベルから高度かつ専門的なレベルまで、4段階のレベルと12の試験区分を設けており、スキルアップが図れる体系となっています。
※応募者数…平成24年度春期試験まで
合格者数…平成24年3月まで
ITスキル標準「ITSS」(IT Skill Standards) は、ITサービスを提供するために必要な能力を具体的に示し、整理してまとめた基準です。IT技術者の専門性を11の職種と35の専門分野に分類し、各分野ごとに7段階のレベルを定めています。将来に向けてどのような能力を身に付けたらよいか、技術者が自分で目標を立てられるような内容になっています。現在、大規模企業の約80%、中規模企業の約70%が導入や検討を進めており、経営者と技術者の双方が、企業や個人の将来像を描くための基準として、幅広く活用されています。
| 職種 | 専門分野 |
|---|---|
| マーケティング | マーケティングマネジメント/販売チャネル戦略/マーケットコミュニケーション |
| セールス | 訪問型コンサルティングセールス/訪問型製品セールス/メディア利用型セールス |
| コンサルタント | インダストリ/ビジネスファンクション |
| ITアーキテクト | アプリケーションアーキテクチャ/インテグレーションアーキテクチャ/インフラストラクチャアーキテクチャ |
| プロジェクトマネジメント | システム開発/ ITアウトソーシング/ネットワークサービス/ソフトウェア製品開発 |
| ITスペシャリスト | プラットフォーム/ネットワーク/データベース/アプリケーション共通基盤/システム管理/セキュリティ |
| アプリケーションスペシャリスト | 業務システム/業務パッケージ |
| ソフトウェアデベロップメント | 基本ソフト/ミドルソフト/応用ソフト |
| カスタマサービス | ハードウェア/ソフトウェア/ファシリティマネジメント |
| ITサービスマネジメント | 運用管理/システム管理/オペレーション/サービスデスク |
| エデュケーション | 研修企画/インストラクション |
情報システムユーザースキル標準「UISS」(Users' Information Systems Skill Standards)は、企業の競争力強化を目的として、経営の視点から情報システムに必要とされる機能と役割を可視化し、情報システム機能の最適配置や要員配置、人材育成を効果的に実現できるように、組織や人材に必要となるスキルや知識をもれなく挙げて整理し、体系化したものです。
組込みスキル標準「ETSS」(Embedded Technology Skill Standards)は、組込みソフトウェアの開発力強化に向けて、効果的な人材育成や人材活用を実現するための基準です。「スキル標準」「キャリア標準」「教育研修基準」の3つで構成されており、前述のITスキル標準や情報システムユーザースキル標準とも連動した内容になっています。