平成14年度未踏ソフトウェア創造事業
採択テーマ概要
| 1.担当PM | 田中 克己(京都大学大学院 情報学研究科 教授) |
| 2.採択者氏名 | 馬 強 |
| 3.テーマ名 | Web・放送・仮想キャラクターの動的統合システム |
| 4.採択金額 | 10,000,000円 |
| 5.テーマ概要 ブロードバンドの普及に伴って,高品質の映像や音声コンテンツをインターネットでも楽しめるようになってきている.また,デジタル放送では,本放送と共に,番組のメタデータなど関連情報が配信されることがある.このように,メディア間の情報統合,相互補完が着々と進み,ユーザがより多様なコンテンツにアクセス可能となっている. デジタル放送では,本放送の番組に関するメタデータがデータ放送で配信される.この特徴を利用して,ユーザの興味(ユーザプロファイル)と番組のメタデータを利用して,Webから番組の関連情報を動的に取得し,番組および仮想キャラクターの振舞いと連動してユーザに呈示するシステムを開発する.さらに,デジタル放送とインターネットの情報統合を実現した環境における新しい視聴方式および新しいサービスの可能性について研究開発を行う. 本システムは,ユーザの興味と番組の内容に応じてインターネットから関連情報(Webページ)を獲得し,番組と連動してユーザに呈示する.また,統合コンテンツの内容に応じてエージェントベースのバーチャルキャラクターは振舞いで内容紹介を行う.つまり,ユーザの興味と番組の内容に基づいてインターネットからWebページを獲得して,そのWebページを動的に生成された番組のテロップとして利用すると共に,MSAgentベースのバーチャルキャラクターは統合コンテンツ(放送とWeb)の内容に応じて振る舞うシステムである. 本システムでは,コンテンツの連動,フュージョンなどを自動的に行い,情報の統合や補完を行う点が従来のシステム・サービスと異なる.また,本システムは,発信者のコンテンツ作成および利用者の視聴支援の両方に利用でき,より多彩なコンテンツの提供・アクセス方式を可能にすると共に,製作者(発信者)の負担を減少するという利点もある.さらに,本システムでは,バーチャルキャラクターを導入しているので,統合したコンテンツをより一層楽しく視聴することができる.本システムは,次世代のテレビ視聴方式を目指して開発を行うが,その逆,つまり,Webページを閲覧するときの関連する映像(番組コンテンツ)との連動システムへの拡張も簡単にできる.すなわち,次世代のWebブラウジング方式への拡張が可能である. |
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| 6.採択理由 メタデータ付きの放送映像から,それと内容的に関連度の高いWebページをリアルタイムに検索し,元の映像と同期させて表示するシステムの提案は,今後の通信放送融合コンテンツの統合的な利用を示唆しており興味深い.また,弁理士立会いの下で,特許の可能性などの新規性を検討したが,特許取得の可能性のあるアイデアがいくつか散見され,この意味でも,本提案の新規性が高く評価できる. 田中PMのゼミの博士学生の提案です.このため,ヒアリング審査では,田中は採点を行わず,審査を弁理士およびゼミの助教授に依頼しました.特に,新規性および特許取得の可能性などにつき弁理士から高い評価を得ており,すでにいくつかの特許案件が見られるとの指摘を受けました.ゼミでの研究とは並行して,本人のシステム実装に関する創意工夫もヒアリング時のデモンストレーションで示され,全体として,高位の得点を得ました.以上を勘案して,採択と判断いたしたく存じます. |
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