平成14年度未踏ソフトウェア創造事業


採択テーマ概要

1.担当PM  村岡 洋一(早稲田大学 理工学部情報学科 教授)
2.採択者氏名  (代表) 益子 宗  (共同開発者) 中野 敦
3.テーマ名  対話的な仮想ファッションシステムの実現
4.採択金額  4,600,000円
5.テーマ概要

 我々は自己表現の手段や,新しい自己に変身したいという願望を満たすためにファッションを変更する.本研究ではこのような活動を支援するために,実写映像とCGによる衣服を合成した映像を与え,衣服が自分に似合うかどうかを明確にする,仮想ファッションシステムを提案する.

 本システムでは,ビデオカメラにより利用者の映像を取り込み,利用者の動作に合わせたCGによる衣服を生成し,ビデオ映像との重ね合わせを行いスクリーン上に表示する.利用者の3次元動作に連動してCGによる衣服が動き,仮想的な鏡の前で試着を行っている効果を実現することができる.

 我々は以前から,人物の動作に合わせた衣服やヘアスタイルを合成する,仮想ファッションシステムを提案してきた.その結果,CGによる衣服を,利用者の3次元動作に連動させ,実写映像と合成することが可能となった.

 しかし,ビデオ映像とCGによる衣服を単純に重ね合わせるため,ビデオ映像中で長袖の衣服を着ている人物に半袖のCG衣服を重ね合わせた場合,長袖の衣服がはみでてしまい,衣服を自由に着せ替えられないという問題があった.また,動作推定における関節角を求める際の初期姿勢は手動で定めており,自動化することが望まれる.

 本研究では,これらの問題を解決し,ビデオ映像中の人物の服装に関係なく,多様な衣服を合成することを目的とし,
1)人物動作の推定の自動化
2)人体モデルの自動サイズ調整
3)皮膚画像の補間
4)衣服の生成
についてのプログラムを作成する.

6.採択理由

分野=アプリケーション(業務)。
仮想ファッションというユニークな分野の取り組みを評価するとともに、システムとしてのまとまりを目標に掲げている点を評価して、採択としました。