平成14年度未踏ソフトウェア創造事業
採択テーマ概要
| 1.担当PM | 金出 武雄(カーネギーメロン大学 ワイタカー記念全学教授) |
| 2.採択者氏名 | 矢沢 晃 |
| 3.テーマ名 | 音響制御プログラムの開発 |
| 4.採択金額 | 15,500,000円 |
| 5.テーマ概要 CD/MD/MP3、最近はPDA/携帯電話まで近年のDigitalオーディオの普及にともない、いつでもどこでもリアルな音で聞くことのできる様々な音響システムが実現されてきている。このような携帯機器の普及にともないHead Phoneの重要性はますます大きくなっている。 Head Phoneの問題点は、本来存在しない耳の中や耳の外にHead Phoneがあるため、それによる反射/歪により周波数特性などが異なった音として聞こえてしまうことにある。また同様に人間の音の定位認識に必要な情報が伝わらなくなり音が頭の中に定位してしまう問題点も存在する。今回はこのHead Phoneがあるための反射/歪をDigital信号処理技術を使ってDigital的に補償することにより、本来あるべき姿の音にするとともに、人間の音の定位認識に必要な情報をも補償することにより本来音が定位される前方に音を定位させることも合わせて実現する。 この技術のビジネスとして様々なものが考えられる。まず第一に、Softwareビジネスがある。この技術を使ったSoftwareを開発し販売する。人間の頭の大きさ、Head Phoneの形、大きさなどで係数調整が必要になり、この係数調整も簡単に出来るようなSoftwareを開発して販売する。 次に、Hardwareビジネスがある。処理内容から判断すると本技術の実現には専用LSIの開発までは不要であり、汎用DSPで十分実現可能である。この汎用DSPの中にSoftwareを書き込み、それをMD/CD/MP3プレーヤーに内蔵することによりReal Timeでの再生が可能になる。 一方、この技術を様々な携帯機器を製造する企業に売り込み,売上に見合ったロイヤリティーを得るビジネスもある。最後に、Internetによるコンテンツの変換ビジネスがある。エンドユーザーが変換してほしいコンテンツをアップロードし、変換して送り返す形態である。現在の携帯電話は転送レートが9.6Kbpsと低く難しいが、次の仕様であるW-CDMAが普及するとMP3など圧縮されたdataのダウンロードに必要な時間は格段に短くでき、実現性が大きくなる。 このように、今回の提案はCD/MDのみならず携帯電話、PDAなどの携帯機器のように音を聞くのにHead Phoneを必要とする全システムに必要となるので、その売上規模は大きく、ビジネスとして考えた場合に非常に魅力的である。(携帯電話は2002年に4億台の売り上げが予想されており、このうちの10%が音楽再生できたとしても4000万台) |
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| 6.採択理由 音楽をHeadphoneできく際におこる伝達経路によるひずみと音の定位のずれの問題をあらかじめ、デジタル信号処理によって補償しておくことで、本来の音を再現すようとする試み。 提案書では、歪の理由を6種にわけ、その対応策も各々考えられている。実現すれば、Headphoneで聴く音声メディアの多い現状を考えれば、大きな商用可能性もあると思われる。 |
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