平成13年度未踏ソフトウェア創造事業
採択案件評価書
| 1.担当PM | 14.新部 裕 |
| 2.採択者氏名 | 田畑 悠介 (京都大学大学院 情報学研究科 修士課程) 高井 幸輔 (京都大学大学院 情報学研究科 修士課程) 鵜川 始陽 (京都大学大学院 情報学研究科 修士課程) 信岡 孝佳 (株式会社トランス・ニュー・テクノロジー) |
| 3.プロジェクト実施管理組織 | 株式会社トランス・ニュー・テクノロジー |
| 4.委託金支払額 | 9,925,400円 |
| 5.テーマ名 | <GNU/Linuxなどにおける、よりよい日本語環境の実現> |
| 6.関連Webサイトへのリンク | Webサイト1:http://www.kmc.gr.jp/proj/heke/ Webサイト2:http://www.kyoto.trans-nt.com/anthy/ CVS :http://cvs.m17n.org/cgi-bin/viewcvs/anthy/?cvsroot=anthy |
| 7.テーマ概要 Linuxなどを用いてデスクトップ環境を構築しようとすると、日本語入力システムが問題となる。Linuxなどで使用される日本語入力システムは90年代後半から開発が停止しており性能やインターフェースの設計において不十分な部分が数多く放置されている。 本プロジェクトはこのような状況を解決すべく、新たな日本語入力システムを設計し開発を行っている。日本語入力システムの作成は一般には困難なものと考えられているが、これまでの開発によって基本的な機能を実現することが可能であることを確認することができた。 今迄に作成したシステムの性能や使い易さの向上、さらにより良いインターフェースの作成及び提案をこれから行う予定である。 このプロジェクトによって他の多くの有用なFreeなソフトウェア同様にきちんとメンテナンスされていて、着実に問題解決を行なっていく体制を持った日本語入力システムが作成できると考えている。 |
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| 8.採択理由 フリーソフトウェアの利用は、サーバ環境から携帯端末、組み込み機器まで広がっているが、デスクトップ環境に関しては、現在、もっとも研究開発が進んでいる分野である。しかしながら、デスクトップ環境における日本語の利用は、他の言語と比べて劣ったものとなっている。この点を改善しなくてはいけないという意気込みを評価した。提案者 4 名の日本語入力に関する研究開発の現状分析が確かであり、新たな日本語入力システムは、日本でのフリーソフトウェアの環境に一石を投じるものとなるであろう。 |
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| 9.プロジェクト概要 GNU/Linux など、フリーソフトウェアのデスクトップ環境は近年開発が躍進したが、日本語入力システムが問題として放置されている。Unix システムで使用される日本語入力システムは 90年代後半から開発が停止しており、性能やインタフェースの設計において、不十分な部分が放置されている。 本プロジェクトはこのような状況を解決すべく、新たな日本語入力システムを設計し開発を行なうものである。日本語入力システムの作成は一般には困難なものと考えられているが、これに果敢に挑戦する。 今までに作成したシステムを元に、性能や使いやすさの向上、さらにより良いインタフェースの作成を行なう。 |
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| 10.開発目標 このプロジェクトによって、他の多くの有用な自由のソフトウェア同様に、きちんとメンテナンスされていて、着実に問題解決を行なっていく体制を持った日本語入力システムの作成を目指す。 変換エンジンの性能向上を行なう。公開することにより、利用者からフィードバックを得て改善を行なう。 ライブラリとしてインタフェースのまとめ、Emacs, XIM, GNOME 対応のインタフェースを作成する。 |
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| 11.進捗概要 プロジェクト開始からまもなく 2001年7月に開発版のリリースを行なった。2001年9月に Linux Conference 2001 において発表を行なった。2001年11月にα版リリースし、それまでの成果を中間報告会で発表した。 2001年12月には公開 CVS にリポジトリを持つ体制となった。2002年1月にはメーリングリストが開設された。2001年12月、2002年1月、2002年2月と随時開発版を公開した。2002年2月に成果報告会で成果について発表した。 |
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| 12.成果 仮名漢字変換エンジン Anthy の改良を行ない、性能向上を行なうことができた。また、Emacs, XIM, GNOME 対応のインタフェースを開発することができた。 成果のソフトウェアは Web 上で開発の段階からフリーソフトウェアとして随時公開し(http://www.kyoto.trans-nt.com/anthy/)、広く一般の利用に供した。 日本語入力のアプリケーションへの組み込みにも取り組んだ(w3m など)。 |
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| 13.プロジェクト評価 プロジェクトは当初の目標を実現し、成果をフリーソフトウェアとして公開することができた。現時点で一般の使用に耐える有用なソフトウェアとしてまとめあげたことは, プロジェクト遂行能力の高さを示している。 チームを組んで, いくつかのプログラム開発を並行して進め、オープンな開発を志し、いくつものリリースを実現できたことも素晴らしい。 ソフトウェアの国際競争力に関する考え方が的確であり、それに対して、真正面から率先して自らが問題に取り組むという姿勢を高く評価した。 辞書の保守開発のプロジェクトとも連係し、有効な成果に繋げた。 早い段階から開発版をリリースし、利用者を含めた開発体制を指向したこと、外部発表を含めた情報発信を積極的に行ない、地道に利用者の拡大に努めたこと評価に値する。 |
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| 14.今後の課題 国際競争力のないシステムに安住する我が国の残念な人々を啓蒙することが課題として残る。以下に個別の課題を列挙する。 ・関連技術の習得と研究 ・実装のさらなる改善 ・日本語入力システム移行のキャンペーンの続行 ・開発の持続 |
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