平成12年度未踏ソフトウェア創造事業
採択案件評価書
| 1.担当PM | 8.長谷川 正治 |
| 2.採択者氏名 | 吉田 香 (九州工業大学情報工学部・助手) |
| 3.プロジェクト実施管理組織 | アイサークル株式会社 |
| 4.委託金支払額 | 8,085,000円 |
| 5.テーマ名 | 感性データベースと連携したパーソナルモデル構築ツール |
| 6.関連Webサイトへのリンク | http://www.aist.go.jp/ETL/~motomura/IPA-kaori/index.html |
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7.テーマ概要 情報機器のユーザ層拡大により,ユーザ毎の要求を満たす情報システムがますます必要になってきている。そこで、各ユーザの目的意識や興味等の感じ方、捉え方などユーザの多様性に対応できるパーソナルモデルを構築し、これを用いた実用システムを構築・検証する。 開発は、 1. ユーザの感性データ収集 2. パーソナルモデルの構築 3. 実用システムの開発 4. 実用システムを用いた実験・検証 の手順で行ない、以下の内容となる。 1. 提案者が既に開発し、公開しているマルチメディア情報検索システムで蓄積されたログより、様々なコンテンツに対するユーザの感性データを収集する。 2. ユーザの興味や意図を推定する数理モデルを構築し、更に収集された感性データをデータマイニングの手法により解析・追加し、これらを用いたパーソナルモデルを構築する。 3. システムがユーザの多様性に適応できる様、パーソナルモデルの構築手法を組込んだ 実用システム(WWW情報検索システム)を開発する。 4. この実用システムをWeb上に公開し、ユーザの興味や意図を反映しているかどうかを検証すると同時に、ユーザの評価、反応等の実験結果を解析し、より精度の高いシステム構築の実現を目指す。 |
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8.採択理由と期待 提案者がWeb上に公開しているマルチメディア情報検索システムはユーザの嗜好・感性に近い情報(絵画データ)を探し出すという秀れたものだが、当提案では実験システムから得られた実験データに基づく分析に加えて、各人の個性、興味、嗜好、傾向等などを確立手法のアルゴリズムを用いてパーソナルモデル上に構築し、より個人の感性に対応したシステムの実現を目指す新しいアプローチであることを評価した。 また、これによって汎用性の高いパーソナルモデルの構築手法を確立し、データベース化してWeb上に公開することにより、従来システムをより柔軟なシステムに発展させられることができる意義は大きいと判断する。 今回の提案の実現のポイントは確立手法のアルゴリズムの適用と、具体性・汎用性を備えた実用システムの開発にあることに留意されたい。一般ユーザからの反応・検証を通じて、情報機器を介した人と人のコミュニケーションを観察することにより、情報社会での新しいコミュニケーションの形態を探ることができる事を期待したい。 |
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9.採択時の提案に対する成果進捗に対するコメント 本プロジェクトでは個人の感性データを解析することによりパーソナルモデルの構築を試みた。 さらにそのパーソナルモデルを組み込んだ実用例としての情報検索システムを試作した。 従来のシステムでは個人の個性、興味、嗜好、傾向等などユーザーの主観的な基準を汎用的に取り扱うことは不可能であったが、本プロジェクトではシステムが個人の感性に対応するという従来にないアプローチを行った。 また汎用性の高いパーソナルモデルの構築手法の確立を目指したという点も高く評価できる。 |
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10.成果に対する今後の展望 パーソナルモデル構築のための基礎データは提案者が新たに収集したものであり、今回のプロジェクトのためには十分な量であったと思われる。しかし今後実システムへの応用を考慮するとさらに広範囲に大規模にデータを収集し、パーソナルモデルの検証を行っていく必要がある。 また具体的な実システムへの応用に関しても、アプローチ手法が独特であるがゆえに本提案者のリードが不可欠である。 ユーザーの感性に対応するという発想はユニークであり、今後の情報技術普及の鍵を握る重要な課題となる可能性は大である。 |
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