平成12年度未踏ソフトウェア創造事業
採択案件評価書
| 1.担当PM | 5.高田 広章 |
| 2.採択者氏名 | 邑中 雅樹 (合資会社もなみソフトウェア) |
| 3.プロジェクト実施管理組織 | 合資会社もなみソフトウェア |
| 4.委託金支払額 | 4,865,619円 |
| 5.テーマ名 | <情報家電ネットワークに向けたソフトウェア部品の開発> |
| 6.関連Webサイトへのリンク | http://www.monaka.org/ |
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7.開発テーマの概要 情報家電が数多く接続されるネットワーク環境におけるソフトウェア開発の問題として、機器間やソフトウェアモジュール間のインタフェースの複雑化による設計の困難性や品質の低下が挙げられる。分散オブジェクトフレームワークは、複雑化するインタフェースの問題を解決するアプローチの一つであるが、オーバヘッドやメモリ使用量の点から、組込みシステムに適用できるものとはなっていない。 この開発テーマでは、そのような問題の解決を目指して、Nekoオブジェクトバスと名付けられた新しい分散オブジェクトフレームワークの基本設計を行い、その評価のためのエミュレーションライブラリならびに簡単なサンプルアプリケーションを開発した。 Nekoオブジェクトバスは、BTRON2仕様の実身/仮身モデルに基づく資源管理モデルをベースとしている。その重要な特徴は、実身が UNIXファイルシステム (UNIXファイルシステムは、すべての資源をファイルと見なす資源管理モデルと捉えることができる) のファイルとディレクトリの両方に対応すること、実身に対するアクセスを通知する機能があることの2つである。 |
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8.達成度と問題点 この開発テーマも、当初の提案内容を短期間で開発することは難しいと考え、大幅に縮小した範囲の開発を委託した結果、開発を委託した部分についてはほぼ実現できた。 ただし、当初の提案後に開発者が転職したことにより、提案時に開発のベースとする予定であった仕様が利用できなくなり、ベースの仕様から設計を始める必要があった。また、同じ理由でベースとする OS も変更することになった。これらの理由から、提案時に見込んでいなかった作業に時間がかかり、開発成果にはやや不満な部分も残った。特に有効性の評価については、より本格的なサンプルアプリケーションを用いた評価が望まれる。 |
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9.今後の展開 今後の課題としては、上で指摘したより本格的なサンプルアプリケーションを用いた評価に加えて、既存の分散オブジェクトフレームワークと比べてオーバヘッドやメモリ使用量の点で利点があるかを検証することが必要である。また、分散環境への適用や、メモリ保護や暗号化通信などのセキュリティ機能の検討も課題として残っている。 |
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