平成12年度未踏ソフトウェア創造事業


採択案件評価書

1.担当PM  2.上林 弥彦
2.採択者氏名  銭谷 謙吾 (京都大学学生)
3.プロジェクト実施管理組織  財団法人京都高度技術研究所
4.委託金支払額  12,000,000円
5.テーマ名 「プラットフォーム非依存な汎用ネットワークエージェントシステム」
6.関連Webサイトへのリンク
7.テーマ概要

Java言語で記述されたプラットフォームニュートラルなエージェントを任意のサーバー上で駆動し、実行時における動的なサーバー間移動、他のエージェントとの相互通信が可能な環境を実現する。

また、エージェントの実行時継承によるリアルタイムのメンテナンス機構を実装する。なお、エージェントシステム自体は、PC-UNIXとWindowsを中心とする、主要なOSで動作するミドルウェアとして構築する予定である。
8.採択理由

■提案書の内容が具体性で実現性が高い

■本事業は個人の能力を重視して採択するものであり、提案者はスーパークリエータとしての素質がある

■この提案は文部省科学研究費やIPAの他のプロジェクトに提案するよりも本プロジェクトに適している。



(コメント)

本人は、現在京都大学の2年生で非常に若いが特異な能力を持っており、スーパークリエータになる可能性が高い人物として評価している。高校時代からシステム開発能力は高く、コンピュータに熱中しすぎて単位が取れず高校を退学させられた経験を持っている。大検で京都大学に入学するなど不屈の精神力がある。内容については指導の必要があるが、このプロジェクトに適した人物として評価している。また、このシステム開発は同級生を巻き込んで行う計画でその中から新たなクリエータが生まれる可能性がある。
9.開発成果と評価

・基盤システムを本人がつくりその上の応用システムを友人が作るという大規模なものであったこと、マスコミに注目されすぎて簡単なものではすまなくなったことでまだ開発中である。



・始めに作ったオブジェクト指向に基づくシステムの概念が、分散Small Talkに似ていたため、全面的な作り直しをしている。本人は知識豊富で、プログラム能力もあり、未踏にふさわしい人物といえるが、目的システムの規模が大きすぎる点と、基盤システムであるために成果が派手でないという面がある。システムの全面作り直しをして成果発表会に間に合わせるといっているので、信頼して待っているところである。