平成12年度未踏ソフトウェア創造事業


採択案件評価書

1.担当PM  2.上林 弥彦
2.採択者氏名  山本 泰宇 (東京大学大学院理学系研究科)
3.プロジェクト実施管理組織  財団法人京都高度技術研究所
4.委託金支払額  15,000,000円
5.テーマ名  「オープンXMLプロセッサを利用した分散データベースソフトウェア」
6.関連Webサイトへのリンク

7.テーマ概要

XMLを利用した、汎用性を持つWWW上の分散データベースソフトウエアを開発する。本提案では組織内で既にばらばらに管理されているデータ資産を安価に統合するため、既存のデータ形式はそのままに、必要な項目のみをXMLで標準化してまとめる。この際データ表現定義を特定してしまうとシステムが汎用性を欠いてしまう。そこで本提案では汎用のデータ表現定義を扱えたり、処理を拡張可能な枠組みを開発・利用することで既存のXMLアプリケーションにはない柔軟性を備えた分散データベースソフトウエアを目指す。
8.採択理由

■提案内容にかなりの新規性がある

■標準を目指したもので広く使われる可能性が高い

■提案書の内容が具体性で実現性が高い

■本事業は個人の能力を重視して採択するものであり、提案者はスーパークリエータとしての素質がある

■この提案は文部省科学研究費やIPAの他のプロジェクトに提案するよりも本プロジェクトに適している。



(コメント)

提案者は、文献リストからも分かるように非常にアクティブな研究者でもあり、またシステム開発の経験もある。提案内容も適切で、提案書もよく書かれている。今回の応募では、システム開発能力の高い人は他人の成果を無視してシステム開発を行ったり、提案書がうまく書かれていない傾向があったが、提案者はすべての能力を備えたクリエータとして期待でき、ぜひとも採用するべきである。
9.開発成果と評価

・システムは実際に東京大学理学部で利用している。



・ データベースとXMLを組み合わせて、ウェブ向きのデータベースを開発し、ウェブデータの統合利用に実際に応用するという素直な提案であった。このようなシステムは大規模システムとして商用化されつつあり、今回も企業の人からも類似提案があった。本提案のシステムは軽く使いやすいこと、成果をオープンシステムとして利用できることが特色となっている。実際に東京大学理学研究科のホームページの内容を統合して検索できるシステムがつくられた。一応の成果があったと思われるが博士課程の学生であるので、ほかのシステムにない特色を期待したがそれについては期待はずれであった。