平成12年度未踏ソフトウェア創造事業
採択案件評価書
| 1.担当PM | 2.上林 弥彦 |
| 2.採択者氏名 | 本村 陽一 (通産省電子技術総合研究所) |
| 3.プロジェクト実施管理組織 | 財団法人京都高度技術研究所 |
| 4.委託金支払額 | 5,000,000円 |
| 5.テーマ名 | 「確率ネットワークによるユーザモデル構築システム」 |
| 6.関連Webサイトへのリンク | http://www.aist.go.jp/ETL/~motomura/ipa/ |
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7.テーマ概要 情報システムをあらゆるユーザにとって使いやすいものにするために、システムがユーザの自然な挙動から望み通りの動作をすることが重要である。そこで本提案ではユーザの意図を推定するためのユーザモデルを構築し、様々なソフトウェアから利用できるようにすることを目指す。とくに状況に応じて非決定的な挙動を示す人間の不確性をモデル化するために確率ネットワークと統計的学習によってユーザモデルを構築するシステムを開発する。 |
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8.採択理由 ■提案内容にかなりの新規性がある ■提案書の内容が具体性で実現性が高い ■本事業は個人の能力を重視して採択するものであり、提案者はスーパークリエータとしての素質がある (コメント) 本提案は、本人の研究成果を実現するもので独創性が高い。システム開発能力も高く、システムの実現も問題がない。ソフトの公開でも実績がある。今回の応募では、システム開発能力の高い人は他人の成果を無視してシステム開発を行う傾向があったが、提案者は研究能力とシステム開発能力を備えたクリエータとして期待できる。このため、他の予算でも申請可能な課題ではあるが、本プロジェクトで採用に値すると考えた。 |
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9.開発成果と評価 ・理論的でこのプロジェクトの中ではもっとも学問的であったが、逆に成果が外からわかりにくいものになった。しかし、灘本チームへの利用を提案するなど未踏参加のインパクトはあった。 ・ユーザの意図を推定するためのユーザモデルを構築し、非決定的な挙動を示す人間の不確性をモデル化するために確率ネットワークと統計的学習によってユーザモデルを構築するシステムを開発した。結果はCD-ROM, WWWページにて配布可能となっている。さすがに研究者であるために、成果発表、論文、実際の成果のどれをとってもそつがなく標準以上の成果をおさめてきた。逆に、他のプロジェクトの成果といってもいいくらい、未踏の特色はあまりでなかった点が問題といえる。しかし、灘本プロジェクトへの応用の可能性があり、そのような議論がいっしょにできた点では、このプロジェクトに参加してもらった意義はあったと考えている。今後はこのような実際の応用といっしょになればよりインパクトのある成果となると考えている。 |
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