平成12年度未踏ソフトウェア創造事業

調査報告書

プロジェクトマネージャー 湯淺 太一


◎プロジェクトの進行と総括

1.審査と採択


17件の応募テーマ(内,共願5件)の審査を8月上旬より開始した.書面レベル審査により7件に絞った上で,9月13日にサポート組織会議室において応募テーマ別にプレゼンテーションを実施,最終的に4件の採択を決定した.採択案件は次のとおり.

(1)Java仮想マシンの継続渡し機構拡張 山本晃成氏

(2)次世代アーカイバソフト(圧縮形式名yz2)の開発 山崎敏氏

(3)S式を用いたXMLサーバプログラミングツール 紙名哲生氏

(4)オブジェクト指向スクリプト言語Ruby次期バージョンの開発 松本行弘氏



2.開発者への助言と指導

各実施テーマにつき実施計画の策定に関する助言を開発者と開発者のサポート組織に対して行った.開発中の助言と指導の詳細は省略する.



3.合同中間報告会

11月28日にサポート組織会議室において実施テーマ合同で第一回合同中間報告会を実施した.(なお,松本行弘氏のテーマ分については日程の都合で12月1日に京都大学内で報告を受けた)

報告会を合同としたのは,各開発者がすべて個人であるためテーマの異なる開発者からの触発を得る機会を作るためである.

平成13年1月11日には第二回合同中間報告会を実施した.この中間報告会の様子は1月29日にNHK「クローズアップ現代」で一部放映された.



4.総括

プロジェクトの実施期間が約半年と短かったが,各実施テーマが比較的小規模だったこともあり,順調に進行した.また,どの実施テーマも開発者がグループではなく個人であったためか,中間報告会だけではなく,電子メイルやWebページも有効に利用して情報交換を行えた.



2回の中間報告会では,四つの実施テーマのそれぞれについて,発表と質疑応答に十分な時間をかけることができた.中間報告会を開発者ごとではなく,合同にしたことによって,プロジェクトマネージャーだけでなく,さまざまな背景を持つ他の開発者からも貴重なコメントを得る機会を提供できた.



開発テーマによっては,プロジェクトの進行にともなって,機能の追加や一部変更,ユーザインターフェイスの変更など,改善のための計画変更を行った.これらの変更は,実施テーマの内容を理解しているプロジェクトマネージャーの判断で行えたために,開発者からの変更の希望に柔軟に対応することができた.



12年度は「未踏ソフトウェア創造事業」の初年度であり,開発者,プロジェクトマネージャー,サポート組織のいずれもが手探りの状態であったが,この事業の有効性を十分に発揮できたものと判断できる.

 (以上)